ネットや不動産屋で部屋探しを始めるとき、「家賃が安い」「バストイレ別」「日当たりが良い」といった条件で部屋を探す人は多いと思います。
しかし、上記のような条件以外にも、見ておくべきポイントはたくさんあります。人気の条件ばかりを優先していると、入居後に思わぬトラブルに巻き込まれることも……。
そこで今回は、できるだけ避けた方がいい物件の特徴をまとめてみました。これから部屋探しを始める人はぜひ参考にしてみてください。
避けた方がいい物件の特徴10選
木造アパート
危険度:★★★★
建物構造が木造のアパートは基本的に避けた方がいいでしょう。
木造の物件は防音性が低く、上階の足音や隣の生活音が響きやすいです。物件によっては目覚まし時計の音も聞こえるので、隣の人のアラームで起こされることもあります。
また木造アパートは気密性が低いため、夏は暑く、冬は寒くなりやすいといったデメリットもあります。エアコンの効率が悪くなるので、結果的に光熱費も高くなることも多いです。
騒音が苦手な人は、防音性の高い「鉄筋コンクリート」の物件を選ぶのがおすすめです。
エアコンなし
危険度:★★★★★
最近の賃貸物件はエアコンがついていることがほとんどですが、中にはエアコンが付いていない物件もあります。特に家賃が安い物件や築年数が古い物件などに多いようです。
エアコンが無いと夏の暑さに参ってしまうだけでなく、熱中症など健康面でのリスクも生じてしまうので、それらのことを考えるとエアコン無しの物件はおすすめできません。
ただし大家さんに交渉するとエアコンを設置してもらえることもあるので、「他の条件が良くて諦めきれない」という場合は、大家さんにエアコンを設置してもらえないか交渉してみても良いでしょう。
洗濯機置き場が外にある
危険度:★★
洗濯機置き場がベランダなどの室外にある場合は、いくつかのデメリットが存在します。
まず1つ目は騒音の問題で、室外だと洗濯機の動作音が周りに漏れやすいため、時間帯によっては他の住人の迷惑になってしまうことがあります。
2つ目は洗濯機の寿命の問題で、室外だと雨水やホコリなどが付着するので、室内に洗濯機がある場合よりも本体の寿命が短くなってしまいます。
また、雨や風が強い日には洗濯機を利用しづらいといったデメリットもあります。
以上のことから、特別な理由がない限り室内に洗濯機置き場がある物件を選ぶのがおすすめです。
4階以上でエレベーターがない
危険度:★★★★
高層階に住む場合は、エレベーターの有無をきちんと確認しておきましょう。
2階や3階くらいなら階段で移動するのもそれほど問題はないでしょうが、4階以上の部屋に住む場合、エレベーターが無いと体力的に苦労することになります。
普通に4階まで階段で上り下りするのもきついですが、スーパーの買い物などで荷物をたくさん持っている場合はさらに移動するのが大変です。
また引っ越し時や大型家具を買うときにも追加料金がかかるなど、出費がかさむケースもあります。
高層階でエレベーターが無い部屋は基本的に家賃が安いため、体力に自信がある若者などは検討する価値がありますが、女性や高齢者などはこれらの部屋は避けておくのが無難です。
2人入居可の物件に1人で住む
危険度:★★★
部屋探しのサイトで賃貸物件を調べていると、ワンルームや1Kでも「2人入居可能」な物件がありますが、この条件の物件には注意が必要です。
基本的に2人で住んでいる部屋は、単身者に比べると会話などの生活音が大きくなります。静かな人達なら良いのですが、喧嘩が絶えないカップルが隣人になるパターンもあります。
二人入居可の物件を検討している場合は、内見時に話し声が聞こえないかチェックしましょう。
インターネット無料
危険度:★★
「インターネット使用料無料」の物件も増えてきました。パソコンを持っていない人でもスマホでWi-Fiが使えるので、通信量が節約できてお得と思う人も多いはずです。
ただしインターネット無料の物件の場合、インターネットの回線速度が遅い可能性があります。
インターネット無料の物件はそのマンション全体で共用のインターネット回線を使うことが多いため、他の住人がネットを使っていた場合は速度が遅くなることがあります。
家でほとんどネットを使わないという人なら良いですが、パソコンやスマホでゲームをする人や、YouTubeなどの動画サイトを利用する人は注意が必要です。
物件によっては自費でインターネット回線を引くこともできますが、「回線工事で壁に穴を開けたくない」と大家さんに断られることもあるので、回線速度にこだわりたい人は、自分でインターネット回線を引ける物件を選んだほうが無難でしょう。
オール電化
危険度:★★★
オール電化物件とは室内の全ての設備を電気で賄っている物件のことで、普通はガスが使われるキッチンの調理設備や給湯器などにも電気を使います。
設備も電気で動くものに限られるので、キッチンコンロはガスコンロではなくIHコンロや電気コンロ、お湯を沸かす設備も電気温水器といったものになります。
オール電化のメリットとしては安全性が高いことが挙げられます。直接火が出るガスコンロを使わないので、火災が発生しにくいです。また火が出ないぶん暑くならないので、室温が高くなりがちな夏でも快適にキッチンを使うことができます。
一方でオール電化のデメリットとしては停電時に何もできなくなるということです。ほぼ全ての設備が電気を使用するため、停電した場合は照明はもちろんキッチンの設備も使用できません。
また電気温水器は「沸かしたお湯を貯蔵しておく」というシステムになっているので、お風呂などでお湯を使いすぎるとお湯が切れてしまうことがあります。
このようにメリットもデメリットもあるオール電化物件ですが、個人的にはオール電化物件よりも普通の物件を選んだ方がおすすめです。
線路沿い
危険度:★★★
「駅近の物件なのに家賃が安い」という部屋は、線路沿いの物件の可能性があります。
線路沿いの物件は基本的に駅に近く、また周りに遮蔽物が少ないので日当たりも良いことが多いですが、騒音がうるさいという大きなデメリットがあります。
線路沿いの物件は電車が通るたびに大きな音がするので、部屋の中にいても電車の走行音が響きます。
特に路線の多いターミナル駅の近くだと走行音が朝から深夜まで響くので、騒音に敏感な人は避けておいたほうが良いでしょう。
また窓の位置によっては電車や駅のホームから室内が見えてしまうといったケースもあるので、音が気にならない人でも内見時に窓の位置を確かめておきましょう。
大通り沿い
危険度:★★★★
大通り沿いの物件はデメリットが多く、あまりおすすめできません。
まず交通量が多いため、車の走行音がうるさいです。大通りだと救急車のサイレンや車のクラクションといった走行以外の音もしばしば聞こえます。
また交差点が近くにある場合は、車のアイドリング音に悩まされる場合もあります。
車の排気ガスも懸念材料です。洗濯物をベランダで干すと衣類が黒く汚れてしまうことがありますし、排気ガスを吸うことによる健康面の影響も心配です。
大通り沿いの物件に住むことを考えているなら、内見時に騒音を確認したり、ベランダの汚れ具合を確認しておくことをおすすめします。
1階が飲食店
危険度:★★★★
建物の1階が飲食店の場合は、ゴキブリなどの害虫が集まりやすいです。
また食事の臭いが流れてくることもあるので、人によっては不快に感じるかもしれません。
まとめ
今回は、避けた方がいい賃貸物件の特徴について紹介しました。
これらの条件は部屋を決める決定的な条件にはならないかもしれませんが、快適性や利便性の面からみると結構重要なものが多いです。
できるだけ長く同じ部屋に住みたいと考えているのなら、人気の条件だけでなく、細かい条件にも着目してみることをおすすめします。