部屋探しサイトを見ていると、たまに凄くおしゃれな物件が出てくることがありますよね。
いわゆる「デザイナーズマンション(物件)」と呼ばれる物件ですが、SNSやネット上では「デザイナーズマンションは住みにくいからやめとけ」と評されていることもあります。
そこで今回は、本当にデザイナーズマンションはやめておくべきなのか、メリット・デメリットについて詳しく調査してみました。部屋探しの参考にしてみてください。
デザイナーズマンションとは
デザイナーズマンション (Designers’ Mansion ) とは、建築家のコンセプトが前面に表れた集合住宅(マンション)のこと。
(Wikipediaより引用)
建築家のコンセプトが重視されている物件のことをデザイナーズマンションと言います。そのため、基本的にはおしゃれでかっこいい物件が多いです。
ただし、明確な定義は無いため、「普通の物件とそこまで違いがない物件」でも、不動産屋さんの判断でデザイナーズマンションと明記されていたりします。
中には、かなり変わった間取りになっているクセの強い物件も存在します。そのあたりが、「デザイナーズマンションは住みにくい」と言われている理由の一つですね。
デザイナーズマンションのデメリット
ここでは、デザイナーズマンションのデメリットについて、6つ紹介します。
家賃相場が高い
デザイナーズマンションはデザイナーがこだわった設計をしていたり、独自の設備が備えられたりしているため、その分家賃が高くなる傾向があります。
また、デザイナーズマンションは希少かつおしゃれな物件が多いことから人気が高く、需要と供給の関係で家賃が高くなりやすいです。
もちろん全てのデザイナーズマンションの家賃が高いわけではなく、「駅から遠い」「部屋が狭い」などの理由で家賃が安い物件もあります。
しかし、全体的に家賃相場が高くなりがちなのはデメリットと言えるでしょう。
変わった間取りの物件が多い
デザイン性を重視した結果、使いにくい間取りになっているデザイナーズマンションもあります。
たとえば「部屋の形が三角形になっている」「部屋が極端に細長い」「キッチンやお風呂が変な場所にある」などですね。
上記のような物件は、デザインが良いとしても家具のレイアウトが大変だったり、生活していくのが大変だったりします。
デザイナーズマンションに限ったことではありませんが、変わった間取りの物件に住む場合は、事前にしっかりと内見しておくのがおすすめです。
≫ 【内見完全マニュアル】絶対見ておくべきチェックポイント33選
防犯性が低い(ガラス張りの物件の場合)
ガラス張りの浴室や、窓が多い物件はデザイナーズ物件の定番ですが、防犯性に不安があります。
マンションの高層階ならとにかく、低層階でこのような物件に住むと、外から部屋の中が丸見えになってしまうリスクがあります。
遮光性の高いカーテンを設置すれば問題ありませんが、そうするとガラス張りの意味がなくなるので、本末転倒ですよね。
ガラス張りの物件を選ぶ場合は、できるだけ高層階の部屋にしたり、オートロックがある防犯性の高い物件などを選びましょう。
夏は暑く冬は寒い(コンクリート打ちっぱなしの場合)
壁全体がコンクリートになっていておしゃれな「コンクリート打ちっぱなし」の物件は、デザイナーズマンションの定番ですが、いくつかデメリットがあります。
コンクリートは「熱伝導率が高い」という特徴があるため、夏は外の熱気を、冬は外の冷気を部屋に通しやすいです。その結果、夏は暑く、冬は寒くなります。
また、コンクリートは吸水性が高く湿気をためやすいという性質があります。そのため、対策をしないと結露やカビが発生しやすいのもデメリットと言えるでしょう。
ただし、後述しますが「防音性・遮音性が高い」というメリットもありますよ。
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収納が少ない物件が多い
デザイナーズマンションはデザイン性を優先しているため、収納が少なくなりがちです。
中には収納スペースが全くないという物件もあり、そのような物件に荷物の多い人が住むと、部屋がゴチャゴチャしてしまい、かなり住みにくくなります。
一人暮らしをするにあたって収納の多さは結構大事になってくるので、物件情報で収納場所の有無を確認したり、内見時にきちんとチェックするようにしましょう。
≫ 【一人暮らし】収納グッズおすすめ7選!安くて使えるものを厳選
そもそも物件数が少ない
デザイナーズマンションはそもそも物件数が少なく、選択肢が狭いです。
そのため、立地や家賃など、条件が合う物件が見つからないことも多々あります。
普通の物件であれば豊富な選択肢の中から選べるので、最終的にそちらを選ぶことになる場合も。
デザイナーズマンションのメリット
デザイナーズマンションを選ぶメリットは主に3つあります。
おしゃれな物件に住める
デザイナーズマンションの最大のメリットは、「おしゃれな物件に住める」ということでしょう。
デザインを重視しているだけあって、一般的な物件と比べると壁紙や床がおしゃれだったり、天井が高くて開放感があるなど、とにかく雰囲気が良いです。
また、エントランスや中庭などの共有部分もこだわって設計されている物件も多く、友達や恋人を呼ぶときに自慢できるかもしれません。
防音性が高い(コンクリート打ちっぱなしの場合)
コンクリート打ちっぱなしの物件は「夏は暑く、冬は寒い」といったデメリットがありますが、防音性が高いというメリットもあります。
コンクリートは音を通しにくいので、基本的に隣室の話し声やテレビの音などはほとんど聞こえません。そのため、騒音が苦手な人にとっては住みやすいでしょう。
※ただし、物件によってはコンクリートの密度が低く、それなりに音が聞こえる場合もあります。
住人の質が高い
デザイナーズマンションは全体的に家賃相場が高めになっているため、経済力の高い人や社会人歴の長い人など、住んでいる人の質が高い傾向があります。
もちろん、必ずしも全員が良い人というわけではありませんが、生活マナーを守ってくれる人が多ければ、快適な生活を送ることができますよね。
デザイナーズマンションがおすすめな人
デザイナーズマンションは、下記のような人におすすめです。
おしゃれさを重視したい人
「とにかくおしゃれな物件に住みたい」という人は、デザイナーズマンションを選ぶべきでしょう。
他と被らない唯一無二のデザインのマンションに住むことができますし、非日常的な空間に身を置けるので、そのような空間が好きな人にとっては、かなりおすすめできます。
防音性が大事な人(鉄筋コンクリート造の場合)
「他人の生活音が気になる」という人にも、デザイナーズマンションはおすすめできます。
コンクリート打ちっぱなしや鉄筋コンクリートの物件は防音性・遮音性が高いため、他人の生活音や騒音がかなり軽減されます。
筆者も実際に鉄筋コンクリートの物件に住んでいますが、隣人の話し声などはほぼ聞こえません。
木造や軽量鉄骨造の物件だと隣の生活音がかなり聞こえるので、これらの物件から鉄筋コンクリートの物件に引っ越しすると、防音性の高さに驚くと思います。
また、デザイナーズマンションは総戸数が少ない物件が多いので、そのあたりも生活音が聞こえにくい理由となっています。
経済的に余裕がある人
デザイナーズマンションは家賃相場が高いため、経済的に余裕がない人が住むのは少し厳しいかもしれません。
中には家賃が安めになっているデザイナーズマンションもありますが、いずれにせよ自身の収入とのバランスを考えて検討するべきですね。
ちなみに、一般的には手取り収入の25~30%くらいが妥当な家賃の目安と言われています。
まとめ
今回は、デザイナーズマンションのメリット・デメリットについて詳しく解説しました。
家賃が高い・夏は暑く冬は寒いなどのデメリットはありますが、「おしゃれでかっこいい物件に住める」という他では真似できない利点があることも確かです。
デザイナーズマンションに住みたい場合は、他の条件をきちんと決めたり、しっかりと情報収集をして、住みやすい物件かどうか見定めてから契約するのがおすすめですね。
デザイナーズマンションを探すのにおすすめのアプリ
デザイナーズマンションを探すなら、「イエプラ」というアプリを使うのがおすすめです。
イエプラはチャットで部屋探しができる部屋探しアプリで、チャットで希望の条件を伝えるだけで、担当者さんが条件に合った部屋を提案してくれます。
例えば、チャットで「おしゃれな物件を探してほしい」「白で統一されている部屋を探してほしい」などと言うだけで、希望に近い物件をピックアップしてくれますよ。